InterBase 4.0 for Linux の glibc(libc6) 対応環境でのアプリケーション作成方法


glibc(libc6)対応のディストリビューション(Red Hat Linux 5.x、 Debian GNU/Linux 2.x等)に InterBase 4.0 for Linux をインストールし、 それを使用するプログラムを作成する時には、libc5環境のライブラリを リンクしておく必要があります。
以下は、libc5環境のライブラリをリンクするために必要な環境設定等の手順 です。(Debian GNU/Linux 2.1 での例です。)
  1. パッケージの追加


    以下の3つのパッケージを追加します。
    (1) libc5-altdev libc5のヘッダファイル、ライブラリ
    (2) altgcc libc5環境用のコンパイラ
    (3) ncurses3.0 InterBaseのgpreを実行させるために必要

    # dpkg -i libc5-altdev_5.4.46-3.deb

    # dpkg -i altgcc_2.7.2.2-3.4.deb

    # dpkg -i ncurses3.0_1.9.9e-2.1.deb



  2. シンボリックリンクの移動


    InterBaseのヘッダファイルを指すシンボリックリンクgds.hibase.hが、インストールスクリプトにより /usr/includeに作成されています。これらを /usr/i486-linuxlibc1/includeに移動させます。

    # mv /usr/include/gds.h /usr/i486-linuxlibc1/include

    # mv /usr/include/ibase.h /usr/i486-linuxlibc1/include



  3. PATHの設定


    コンパイルを行う際に、libc5環境用のコンパイラが起動されるように、 環境変数PATH/usr/i486-linuxlibc1/bin を加えます。

    % PATH=/usr/i486-linuxlibc1/bin:${PATH}

    % export PATH

    このPATHの設定は、libc5環境用のコンパイラを起動する ためだけに必要なものなので、PATHの設定をする代わりに /usr/i486-linuxlibc1/bin/gcc (/usr/bin/i486-linuxlibc1-gcc) を直接起動させても 問題ありません。


  4. UDF等の作成時の注意


    UDF、BLObフィルター等のモジュール(シェアードライブラリ)を作成する 場合にも、libc5環境用のコンパイラを使用してください。
    以下は、/usr/interbase/examples/v3/のUDFライブラリを 作成する場合の例です。

    % PATH=/usr/i486-linuxlibc1/bin:${PATH}

    % export PATH

    % cc -O -fpic -mno-fp-ret-in-387 -c udf.c

    % ld -share udf.o -o FUNCLIB

    また、UDFの中でlibmの関数を使用している場合は、libc5環境のlibmが 使用されるように、ldにそのライブラリがあるディレクトリ を明示的に指定してください。

    % PATH=/usr/i486-linuxlibc1/bin:${PATH}

    % export PATH

    % cc -O -fpic -mno-fp-ret-in-387 -c udf.c

    % ld -share udf.o -L/usr/i486-linuxlibc1/lib -lm -o FUNCLIB


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InterBase 4.0 for Linux Copyright(c) 1999 RIOS Corporation