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4.1 プログラムの作成手順

InterBaseを使用する C 言語のプログラム(埋め込み型 SQL)は、 以下の手順で作成します。
(1) プログラムのコーディング
(2) プリコンパイル
(3) コンパイルとリンク

(1) プログラムのコーディング

C 言語によりプログラムをコーディングします。この時、データベースに 関する操作は、後の項で示す構文に従って SQL 文により記述します。
作成するプログラムのファイル名の拡張子は、「.e」としておいてください。 InterBase のプリコンパイラ(gpre)は、この拡張子によりデータベース 操作の記述が加えられた C 言語のプログラムであることを判断します。

(2) プリコンパイル

作成したプログラムを、gpre によりプリコンパイルします。gpre は、データ ベース操作の記述を、InterBase の API 関数を呼び出す記述に変換します。 そして、ファイル名の拡張子を「.c」としたファイルに変換結果を 出力します。
ただし、SET NAMES 文を使用しているプログラムをプリコンパイルする 場合には、gpre を -m オプションを付けて起動してください。
% ls
sample.e
% gpre -m sample.e
% ls
sample.c  sample.e

(3) コンパイルとリンク

gpre により作成された拡張子「.c」のプログラムを、コンパイル、リンク します。コンパイルについては、特別な操作は必要ありません。通常の プログラムと同様の手順で行ってください。ただし、リンクを行う時には、 InterBase が提供するライブラリをリンクしなければなりません。

Linux版、FreeBSD版InterBaseでは、2種類のライブラリが提供されています。それらは、 リンク時のオプションで「-lgds」または「-lgdslib」を指定すれば参照する ことができます。
% cc -o sample sample.c -lgds
または
% cc -o sample sample.c -lgdslib
-lgds を指定した場合は、プログラムはライブラリ 「/usr/interbase/lib/gds.a」に静的にリンクされます。また、作成した プログラムを実行すると、パイプサーバ「gds_pipe」が自動的に起動され ます。プログラムは、このパイプサーバを介してデータベースの操作を 行います。

-lgdslib を指定すると、プログラムは共有ライブラリ 「/usr/interbase/lib/gdslib.so.1.0」に動的にリンクされます。この場合 プログラムは、実行時にライブラリを参照するので、プログラムのサイズは 小さくなります。

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InterBase for Linux & FreeBSD Copyright(c) 1998 RIOS Corporation