11.1.4 関数

これらの関数は、より細かい制御をしたい場合や、 このモジュールで実装されているアルゴリズムを、 別の環境で使いたい場合に便利です。

parse (fp)
フォームデータを環境(変数)やファイル(デフォルトは sys.stdin) から読み取ります。

parse_qs (qs)
引数として与えられた文字列から application/x-www-form-urlencoded型の入力(query string)を読み取ります。

parse_multipart (fp, pdict)
ファイルをアップロードした場合のマルチパートフォームデータ (multipart/form-data)を読み取ります。 引数は、入力ファイルを fpで、 pdictには content-typeヘッダの他のパラメータを含む辞書を 指定します。

これは parse_qs()と同じようにフィールド名をキーとした辞書を返します。 これは簡単ですが、メガバイトに達するファイルのアップロードには向きません。 その場合は、より柔軟性のある FieldStorageクラスを使います。 content-typeが「生(raw)」の場合、 内容はパーズ(解析/デコード)されないことに注意してください。

ネストしたマルチパートはパーズされません。- FieldStorageを使ってください。

parse_header (string)
Content-typeのようなヘッダをメインの content-typeと パラメータの辞書に変換します。

test ()
メインプログラムとして使用するCGIスクリプトをテストします。 最小の HTTPヘッダと スクリプトに送られる HTMLフォーム中のすべての情報を出力します。

print_environ ()
シェルの環境変数を出力します。

print_form (form)
HTML中のフォームを出力します。

print_directory ()
HTML中のカレントディレクトリを出力します。

print_environ_usage ()
HTML中の、役に立つ(CGIが使用する)環境変数のリストを出力します。

escape (s[, quote])
文字列 s 中の文字``&'', ``<'' and ``>'' をHTML的に安全なシーケンスに置き換えます。 HTML的に安全でない文字が含まれているかもしれないテキストを出力したい場合に 使用します。 オプションフラグが「真」の場合、 ダブルクォーテーション(")も置き換えられます。 これは、HTMLの属性値に含まれているケース (``<A HREF="...">''のような) で役に立ちます。

guido@python.org