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isqlは、データベースに対して、SQL文を実行させるための最も基本的な コマンドラインツールです。SQL文の入力方法には、会話型と非会話型の 2種類があります。会話型の場合は、isqlのプロンプトに対してSQL文を 1文ずつ入力して実行させることができます。また、非会話型の場合は、 あらかじめ複数のSQL文をファイルに記述しておき、それらを一度に実行 させることができます。
また、isqlには、データベースに定義されているテーブル、インデックス などの全ての構造を抽出し、SQLの定義文としてファイルに出力する機能も あります。
isql [オプション] [データベース名]
オプション 説明 -a データベース名と共に指定されると、そのデータベースの全ての メタデータを抽出し標準出力に定義文を出力します。 -e[cho] 入力されたコマンドを表示した後、実行します。 -i[nput] filename 指定ファイルを読み込み、その中に記述されたSQL文を実行します。 -o[utput] filename 実行結果などを、標準出力ではなく指定ファイルに出力します。 -p[assword] password -userと共に指定されると、指定ユーザでデータベースに接続します。 -page[length] n SELECT文でレコードを取り出す際のフィールド名ヘッダを、nレコード 毎に出力します。デフォルトでは、20レコード毎にヘッダを出力 します。 -t[erminator] string 入力されるSQL文などのターミネータを指定文字列に設定します。 デフォルトのターミネータは、セミコロン(;)です。 -u[ser] username -passwordと共に指定されると、指定ユーザでデータベースに 接続します。
以下の例では、InterBaseのサンプルデータベース「atlas.gdb」に接続し、 SQL文を実行させています。
% isql Use CONNECT or CREATE DATABASE to specify a database SQL> CONNECT /usr/interbase/examples/v3/atlas.gdb ; Database: /usr/interbase/examples/v3/atlas.gdb SQL> SELECT team_name,city,home_stadium FROM baseball_teams ; TEAM_NAME CITY HOME_STADIUM =============== ========================= ============================== Yankees New York Yankee Stadium Mets New York Shea Stadium Red Sox Boston Fenway Park White Sox Chicago Comiskey Park : SQL> QUIT ;
isql を会話型で起動した場合には、以下のようなプロンプトが表示されます。このプロンプトに対して入力するSQL文やisqlのコマンドの最後には、 ターミネータ(デフォルトではセミコロン)を入力しなければなりません。 ターミネータを入力せずリターンキーを押すと、以下のような継続プロンプトが 表示されます。SQL>CON>
また、プロンプトに対して以下のように入力すると、isql の拡張コマンドの 一覧が表示されます。SQL> HELP ;
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