目次 前項目  次項目

1.2 gbak

gbakは、データベースのバックアップ/リストアを行うためのユーティリティ です。バックアップを行うかリストアを行うかは、コマンドラインオプションで 指定することができます。バックアップを行う場合は、データベースから必要 最小限のデータを抽出し、バックアップファイルを作成します。リストアは、 そのバックアップファイルからデータベースを復元します。

gbakにより作成したバックアップファイルは、異なるOS上のInterBaseで共通に 使用することができます。従って、例えばLinux上で作成したデータベースを gbakによりバックアップし、作成されたバックアップファイルをSolarisや Windows NT上に転送した後、gbakを使ってリストアすれば、同じデータベースを SolarisやWindows NT上で使うことができます。

【構文】

〈バックアップを行う場合〉
gbak [-b] [オプション] データベース名 {バックアップファイル名|デバイス名}
〈リストアを行う場合〉
gbak {-c|-r} [オプション] {バックアップファイル名|デバイス名} データベース名

【バックアップを行う場合の代表的なオプション】

オプション 説明
-b[ackup_database] データベースを、ファイルまたはテープデバイスなどにバックアップ します。ただし、-b、-c、-rのいずれも指定せず起動した場合にも、 -bを指定した場合と同じ動作になります。
-fa[ctor] n テープデバイスにバックアップする時のブロック化係数をnにします。
-m[eta_data] メタデータのみをバックアップします。
-v[erify] バックアップ中の処理の内容を標準エラーに出力します。

【リストアを行う場合の代表的なオプション】

オプション 説明
-c[reate_database] ファイルまたはテープデバイスなどから、データベースをリストアし、 新しいデータベースファイルを作成します。
-p[age_size] n リストアするデータベースのページサイズをnにします。ただし、 ページサイズは、1024 、2048、4196、8192のいずれかを指定します。 デフォルトは1024です。
-r[eplace_database] ファイルまたはテープデバイスなどから、データベースをリストア します。ただし、リストアしようとするデータベースと同じ名前の データベースが既に有る場合は置き換え、無い場合は作成します。
-v[erify] リストア中の処理の内容を標準エラーに出力します。

【使用例】

以下の例では、データベース「sample.gdb」をバックアップし、バックアップ ファイル「sample.gbk」を作成します。
% gbak sample.gdb sample.gbk

また、以下の例では、バックアップファイル「sample.gbk」から、データベース 「new.gdb」を作成します。
% gbak -c sample.gbk new.gdb

目次 前項目  次項目

InterBase for Linux & FreeBSD Copyright(c) 1998 RIOS Corporation