11.6.1 IMAP4 オブジェクト
すべてのIMAP4コマンドは大文字小文字どちらかの
同じ名前のメソッドで表されます。
それぞれのコマンドはタプルを返します: (type, [data,
...])
ここで、typeは通常'OK'か'NO'、
またdataはコマンドの応答の文字列か、コマンドの実行結果です。
IMAP4インスタンスは次のメソッドを持っています:
- append (mailbox, flags, date_time, message)
-
メールボックス"mailbox"に、メッセージを追加します。
- authenticate (func)
-
認証コマンド -- 応答の処理が必要です。
これは実装されておらず、例外を発生します。
- check ()
-
サーバ上のメールボックスのチェックをします。
- close ()
-
現在選択されているメールボックスを閉じます。
書き込み可能なメールボックスからは削除されたメッセージを消去します。
これは"LOGOUT"の前に実行することが推奨されます。
- copy (message_set, new_mailbox)
-
message_setメッセージを new_mailboxの最後にコピーします。
- create (mailbox)
-
mailboxという名前の新しいメールボックスを作成します。
- delete (mailbox)
-
mailboxという名前のメールボックスを削除します。
- expunge ()
-
選択されたメールボックスの削除されたアイテムを消去します。
削除されたメッセージごとに"EXPUNGE"応答を発生します。
返ってくる値には"EXPUNGE"のリストが受け取った順に含まれます。
- fetch (message_set, message_parts)
-
メッセージ(の一部)を取り込みます。
これはメッセージのエンベロープとデータのタプルを返します。
- list ([directory[, pattern]])
-
patternに一致するdirectoryの中のメールボックスをリストします。
directorはデフォルトではメールフォルダのトップディレクトリで、
patternはすべてに一致します。
戻ってくるデータには、"LIST"の応答のリストを含みます。
- login (user, password)
-
プレーンテキスト パスワードを使用してユーザを認証します。
- logout ()
-
接続を閉じます。
サーバの、コマンド"BYE"に対する応答を返します。
- lsub ([directory[, pattern]])
-
direcotryの中のpatternにマッチングするメールボックスの名前をリストします。
directoryはデフォルトではトップディレクトリで、
patternはすべてのメールボックスにマッチします。
返すデータはメッセージのエンベロープとデータのタプルです。
- recent ()
-
更新をサーバに通知します。
返すデータは、新しいメッセージがなければNone、
あれば"RECENT"の応答となります。
- rename (oldmailbox, newmailbox)
-
oldmailboxの名前をnewmailboxに変更します。
- response (code)
-
response codeに対するデータを返します。
なければNoneを返します。
与えられたコードを通常のタイプの代わりに返します。
- search (charset, criteria)
-
マッチするメッセージを検索します。
これはマッチしたメッセージの番号をスペースで区切って返します。
- select ([mailbox[, readonly]])
-
メールボックスを選択します。
mailbox("EXISTS"応答の場合)にあるメッセージの数を返します。
デフォルトではmailboxは'INBOX'です。
readonlyフラグがセットされていると、メールボックスは変更できません。
- status (mailbox, names)
-
mailboxに対するステータスを要求します。
- store (message_set, command, flag_list)
-
mailbox中のメッセージに対するフラグを変更します。
- subscribe (mailbox)
-
新しいメールボックスを読みます。
- uid (command, args)
-
メッセージ番号ではなく、UIDによって指定されるメッセージを引数として
コマンド(command)を実行します。
コマンドの実行結果を返します。
- unsubscribe (mailbox)
-
古いメールボックス(mailbox)を読まないようにします。
- xatom (name[, arg1[, arg2]])
-
サーバから"CAPABILITY"の応答により通知された
シンプルな拡張コマンドを許可します。
次の属性がIMAP4のインスタンスで定義されています。
- PROTOCOL_VERSION
-
"CAPABILITY"のサーバからの応答で、
サポートされている最新のプロトコル。
- debug
-
デバッグ出力をコントロールする整数値。
初期値はDebugモジュールの変数から取られます。
3以上ではすべてのコマンドをトレースします。
guido@python.org