8.6 組み込みモジュール dbm

 

dbmモジュールは、Unixのdbmライブラリへの インターフェースを提供します。 dbmオブジェクトは、キーと値が必ず文字列であるという点を除いて、 マッピング(ディクショナリ)のように振る舞います。 dbmオブジェクトを出力してもキーと値は出力しません。 また、items()values()メソッドはサポートされていません。

gdbmモジュールもご覧下さい。 これは、 GNUのGDBMライブラリを使用していて 本モジュールと同様のインターフェースを提供しています。  

モジュールは以下の定数と関数を定義しています:

error
I/Oエラーのようなdbm特有のエラーが発生した場合に上げられます。 KeyErrorは、正しくないキーを指定したときのように 通常のマッピングエラーに対して上げられます。

open (filename, [flag, [mode]])
dbmデータベースをオープンして、dbmオブジェクトを返します。 引数filenameは、データベースファイルの名前です(".dir" または.pagの拡張子は省きます)。

オプション引数 flagは、 'r'(リードオンりーで存在するデータベースをオープンする。 デフォルトです)、 'w'(ライトオンりーで存在するデータベースをオープンする)、 'c' (指定したデータベースが存在しない場合にデータベースを作成する)、 'n' (必ず新しい空のデータベースを作成する) を指定できます。

オプション引数 modeは、Unixのファイルモードです。 これは、データベースを作成するときだけ使用されます。 デフォルトは、8進数 0666です。

guido@python.org