8.13 組み込みモジュール syslog
このモジュールは、Unix の syslog ライブラリルーチンとのインターフェース
を提供します。syslog の facility に関する詳細な説明については、Unix の
マニュアルページを参照してください。
このモジュールには、以下の関数が定義されています。
- syslog ([priority,] message)
-
文字列 message を、システムのログを記録するプログラムに渡します。
必要であれば、改行コードが付加されます。
各メッセージには、facility と level から成る優先順位のダグが
付けられます。
オプションの引数 priority は、メッセージの優先順位を指定します。
(デフォルトは、(LOG_USER | LOG_INFO) です。)
- openlog (ident[, logopt[, facility]])
-
syslog() のを呼び出す前に、openlog() により明示的にログ
ファイルをオープンすることにより、デフォルト以外のログオプションを設定する
ことが可能です。
通常デフォルト値は、ident = "syslog"、logopt = 0、
facility = LOG_USER です。
引数 ident は、全てのメッセージの先頭に付加される文字列です。
オプションの引数 logopt はビットフィールドです。(有効な値の組み合わせに
ついては、以降を参照してください。)
オプションの引数 facility は、明示的に機能がコード化されていない
メッセージに対して、デフォルトの機能を設定します。
- closelog ()
-
ログファイルをクローズします。
- setlogmask (maskpri)
-
この関数は、優先順位マスクを maskpri に設定し、それ以前のマスク値を
返します。
maskpri に設定されていない優先順位を指定しての syslog の
呼び出しは、無視されます。デフォルトでは、全ての優先順位でログをとることが
できます。
関数 LOG_MASK(pri) は、個々の優先順位 pri に対する
マスクを計算します。また、関数 LOG_UPTO(pri) は、pri
までの全てのプライオリティに対するマスクを計算します。
このモジュールには、以下の定数が定義されています。
- プライオリティレベル(高いものから低いものの順)
LOG_EMERG、LOG_ALERT、LOG_CRIT、LOG_ERR、
LOG_WARNING、LOG_NOTICE、LOG_INFO、LOG_DEBUG
- 機能(facility)
LOG_KERN、LOG_USER、LOG_MAIL、LOG_DAEMON、
LOG_AUTH、LOG_LPR、LOG_NEWS、LOG_UUCP、
LOG_CRON、および LOG_LOCAL0 から LOG_LOCAL7
- ログオプション
LOG_PID、LOG_CONS、LOG_NDELAY、LOG_NOWAIT、
および "syslog.h" に定義されている場合は LOG_PERROR
guido@python.org