5.2 組み込みモジュール cmath

 本モジュールは、よく利用されます。 このモジュールは、複素数の数学関数へのアクセスを提供します。

acos (x)
xの逆余弦の主値をラジアン値で計算する。

acosh (x)
xの双曲線逆余弦の主値をラジアン値で計算する。

asin (x)
xの逆正弦の主値を計算する。

asinh (x)
xの双曲線逆正弦の主値を計算する。

atan (x)
xの逆正接の主値をラジアン値で計算する。

atanh (x)
xの双曲線逆正接の主値をラジアン値で計算する。

cos (x)
xの余弦を計算する。

cosh (x)
xの双曲線余弦を計算する。

exp (x)
e**xを計算する。

log (x)
xの自然対数を計算する。

log10 (x)
xのbase-10対数を計算する。

sin (x)
xの正弦を計算する。

sinh (x)
xの双曲線正弦を計算する。

sqrt (x)
xの非負の平方根を計算する。

tan (x)
xの正接を計算する。

tanh (x)
xの双曲線正接を計算する。

また,モジュールは2つの数学の定数を定義する。

pi
実数としての数学定数pi

e
実数としての数学定数e

関数は、mathモジュールと類似しているが同じでないので選択には注意しなさい。 2つのモジュールを持つ理由は、いくらかのユーザは複素数に関心がない。 恐らく、それらが何であるのかを知ってさえいない。 彼等は、math.sqrt(-1)に複素数を返すよりも例外を上げさせた方がましだ。 また、返事が明らかに実数(複素数は、その場合にはゼロの虚数部を持っている) だとしても、いつもcmathに定義される関数が複素数を返すことに注意しなさい。

guido@python.org